TREND PICK UP vol.7

〈 タイルのこれから 〉

TREND PICK UP vol.7

〈 タイルのこれから 〉

ミース・ファン・デル・ローエと大理石
バルセロナ・パビリオン

世界恐慌の年として記憶されることの多い1929年。万国博覧会が開催されたバルセロナでは好景気が続いていました。時代はすでにアール・ヌーヴォー(カタルニア・モデルニスモ)から国際的なモダニズム建築に移ろうとしていましたが、万博の主要施設は古典主義様式で建設されました。ここにミース・ファン・デル・ローエは、のちに近代建築の最高傑作の一つと謳われることになる、バルセロナ・パビリオンを設計・建築します。その特徴は、構造と壁を切り離した空間構成。ミースの父親が石工だったこともあり、石選びとその使い方にはこだわりがあったのでしょう。縞瑪瑙(モロッコ産)、トラバーチン(ローマ・チボリ産)の壁と床、プールを取り囲むティニアン大理石(ギリシャ産グリーン大理石)など、装飾性に優れた天然大理石が採用されました。
ドイツがバルセロナ万博への参加を決めたのは前年の1928年7月で、あまりにも時間がありませんでした。ミースは、素材探しについて「時間が非常に限られていた。そしてすでに真冬に入っていた。石の中の水分が凍結して割れる恐れがあるので冬に石を切り出すことは難しい。そこで私は乾いた石を探し出さねばならなかった。数多くの石切り場を見て回った中から、やっとひとつだけ使えそうな縞瑪瑙のブロックを見つけた。私は、天井の高さをその石の2倍の高さにすることにした。」と語っています。縞瑪瑙の壁の高さは約3m、幅は5mでした。バルセロナ・パビリオンは近代建築史の輝ける1ページとなると同時に、家具にも革新をもたらしました。優雅なラインとゆったりとした寸法、控えめな豪華さを併せ持つバルセロナチェアーは、家具デザイン史に残る名作として、オフィスや様々な施設でいまも愛用され続けています。
 
ミース・ファン・デル・ローエ 1886-1969
モダニズム建築を代表とする、ドイツ出身の建築家。
ル・コルビジェ、フランク・ロイド・ライトと共に、近代建築の三代巨匠と並び称されています。

上質で装飾的。セラミックタイルのソリューション。
技術革新で生まれ変わったタイルが新たな建築表現を可能にする。

かつて、ミース・ファンデル・ローエたちが鉄やコンクリート、ガラスといった革新的な素材を用いて新しい建築空間を生み出したように、いま、セラミックタイルの技術的革新による新たなソリューションが注目されています。
新製品「ビアンコマルモ」と「マルミマキシマム」の新色は、歴史的で優雅さを備えるモチーフを、現代的な発想でデザインした大理石調タイル。複雑な石模様や透明感を表現するために、パウダー状の原料を複数色配合し、さらに釉薬を素地の中まで浸透させて焼成することで、本物のような美しさと、本物を凌ぐ物性を兼ね備えています。オーセンティックでありながらその革新的な輝きは、天然石材の再現という枠を超え、インテリア装飾の可能性を限りなく拡張させ、空間の価値を高めます。

ビアンコマルモ NEW

3200×1600角・2800×1200角・1200×600角・600角
 
「ビアンコマルモ」は希少価値の高い4種のホワイトマーブルの輝きを最新の技術で再現したシリーズ。上品な高級感が現代的な空間デザインを創造します。

海外施工例 カラー1540P(1200角6厚 受注輸入形状)

1410(平)1510P(磨き)

1420(平)1520P(磨き)

1430(平)1530P(磨き)

1440(平)1540P(磨き)

ビアンコマルモの詳細はこちら
 
 

マルミマキシマム

3002×1500角・1500×750角
大理石調タイルの最高峰シリーズ、マルミマキシマムに8種類の新色を追加しました。広い面積の床・壁のほか、造作家具や水周りの面材としての用途などインテリア装飾の可能性が広がります。
 

海外施工例 FI-6MM3015-340P
340P| CALACATTA DORATO
NEW(6月入荷予定)
350P| BRECCIA MIRABILE
NEW(6月入荷予定)
360P| BARDIGLIO SUBLIME
NEW(5月入荷予定)
370P| DEEP EMPERADOR
NEW(7月入荷予定)
タイルの名古屋モザイク工業株式会社/大判タイル「マルミマキシマム」
380P| NERO DAMASCATO
NEW(6月入荷予定)
タイルの名古屋モザイク工業株式会社/大判タイル「マルミマキシマム」
390P| DARK MARQUINA
NEW(7月入荷予定)
400P| ALPI CHIARO VENATO
NEW(6月入荷予定)
610P| DIVINE BLUE
NEW(7月入荷予定)

環境と共に歩む、新しいタイルの考え方。

私たちは、いま、大きな変化に直面しています。地球環境や健康への関心が高まる中、建築や建築素材のあり方が問われているのです。タイルも例外ではありません。地球環境の維持に貢献する、新しい時代のタイルづくりがはじまっています。
 

ライフサイクルアセスメント

ライフサイクルアセスメント(LCA)は、商品やサービスの原材料調達から製造、流通、施工、そして廃棄やリサイクルに至るすべての過程の環境負荷・環境貢献を、定量的に算定するための手法です。
LCAを活用することで、製品の生涯全体を通した環境負荷・環境貢献を把握し、より環境負荷の少ない(あるいは環境貢献できる)製品の開発、製造方法の改良、原材料の変更、輸送や施工方法の改善など、環境対応を進めることが可能になります。また、自社製品のLCAを業界平均と比較することで、より具体的なLCA改善につながることが期待されています。
 

 

環境製品宣言

環境製品宣言(EPD)は、LCAに基づいた製品の環境パフォーマンスをわかりやすく可視化するツールです。イタリア、スペイン、ドイツなど欧州各国のタイル業界が主導し、ISO14025とEN15804をベースとした環境製品宣言(EPD)を公開しています。EPDは、製品の環境性能や環境への影響について、製造工程の一般的な情報と原材料の調達から製造、使用済み、リサイクルに至るすべての段階を対象としたLCAを第三者機関、「エコプラットホーム」が調査して数値化したものです。日本でも普及がはじまったグリーンビルディング指標であるLEED、投資先の環境をはじめとするガバナンス配慮を計測するGRESB(グレスビー)など、ESG(環境・社会・企業統治)評価を取得する基礎データとして活用されています。

環境と健康のための「ものづくり」・「もの選び」
環境と人の健康のために、エコロジカルで機能に優れたタイルをご提案しています。

 
AG PLUS|エージープラス
製造過程から資源保護と二酸化炭素削減(脱酸素)に貢献。調湿・消臭・抗菌・有害物質吸着性能を備えたタイル。
リサイクルしたALC粉末と、工場から排出される二酸化炭素を主な素材とする焼成しないタイルです。10㎡のタイル製造に、工場などから排出された二酸化炭素200ℓドラム缶50本分を使用し、さらに二酸化炭素を発生させる焼成を一切行わない省エネルギー製法を採用しています。二酸化炭素を使って作る、調湿・消臭・抗菌・有害物質吸着性能を備えた、人にも環境にも優しい建材です。
詳細はこちら
 
HYDROTECT|ハイドロテクト
自然エネルギーだけで、空気浄化、セルフクリーニング、抗菌・抗ウイルスなど、より美しい環境を整えるタイル。
ハイドロテクトは、光触媒を応用したTOTO株式会社の技術ブランドです。ハイドロテクトをタイル表面に施すことで、太陽の光や雨などの自然エネルギーのみで大気中のNOXやSOXを分解する空気浄化効果、表面の汚れを落とすセルフクリーニング効果、防汚・防臭にも貢献する抗菌・抗ウイルス効果など、さまざまな環境浄化が実現できます。
詳細はこちら
 
PROTECT®️|プロテクト
MICROBAN®️の特許技術を使用した、高い抗菌機能を備えるイタリア製の磁器質タイルシリーズ。
プロテクトは、世界有数の抗菌技術、MICROBAN®️を採用したイタリア製の磁器質タイルシリーズです。細菌が接触すると銀イオンがその代謝をブロックし増殖を抑制します。また、この技術は国際的な安全基準にも適合しています。MICROBAN®️技術の基礎となる銀イオンは、製造段階でタイル生地に練り込まれ1200℃以上で焼成されるため、高い耐久性が確保されており、抗菌効果は製品のライフサイクル全体を通して有効で、日常的なメンテナンスを繰り返しても持続されます。
詳細はこちら

 
 

2022.4.11