2025.9.12 | 受賞作品とファイナリスト優秀作品を公開しました。 |
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2025.5.31 | エントリー受付終了しました。数多くのご応募を誠にありがとうございました。9月中旬にWEBサイトとYouTubeにて受賞作品を公表いたします。 |
2025.1.20 | 募集を開始しました。 |
2024.12.2 | 第10回デザインアワード2025開催決定! 1月20日に情報解禁します。 |
全490件の応募作品より、
各部門の金賞・銀賞・銅賞・入賞・特別賞が決定しました。
過去最多となる490件ものご応募をいただき、心より御礼申し上げます。今回の審査では、古民家リノベーションが大きな注目を集めました。金賞に輝いた住宅部門「阿品の家」、非住宅部門「n'estate Kyoto-Arashiyama」は、いずれも伝統ある建築物を現代に蘇らせた秀逸な事例です。全体的な傾向として、伝統的手法で作られたタイルや地域の歴史に根ざしたアプローチが高く評価された印象です。「客間の住宅」や「Gigio」では、自然と調和する伝統的なタイルの美しさが際立ち、「尾洲病院付属歯科クリニック」では約100年前の布目タイルの技法を再現することで、地域の伝統技術継承という文化的価値を創出しました。一方、「GINZA M TOWER」は海外の歴史的建築からインスピレーションを得ながら、オーダーメイドのテラコッタで現代的表現を実現し、伝統と革新の絶妙なバランスを示しています。今回は総じて、タイルを通じて建物固有の個性や地域性を引き出し、周囲の環境や人に寄り添うデザインが高く評価されました。来年も皆さまからの素晴らしいご応募を心よりお待ちしております。
タイルは知れば知るほどその可能性の奥深さに気が付かされる素材です。生地と釉薬の組み合わせで生まれる多様な色とテクスチュア、一枚ごとの大きさや形の違い、張り方の工夫によるバリエーション、タイル同士の間に目地があること、触れることで感じる触覚的な楽しさなど、無限の組み合わせと展開が可能であり、だからこそ、その中に物語を込められる素材だと感じます。本年のアワードでもタイルの新しい可能性を感じる提案にたくさん出会うことができました。特に、タイルが単体で使われるのではなく、木や石といった他の素材とが組み合わさることで、時には存在を主張し、時には他素材を引き立てながら、印象的な空間を作り上げている例を多数見ることができたのも印象的でした。また、リノベーションにおいて、時間を重ねた力強いテクスチュアとともにタイルが空間に入ることで、新しいものと古いものとを自然とつなぐことができるのだと感じました。小さな面積でも、大きな面積でも建築空間にとって重要な要素となるタイルの可能性をこれからも皆さんと考えていけたら良いなと思います。
今回のデザインアワードにおいては、タイルという素材を軸に、多様な建築的アプローチが展開された点が際立っている。都市の改修から住宅、ホテル、リノベーションまで、それぞれのプロジェクトは地域性や歴史的文脈を意識しつつ、現代の感性を柔軟に取り込んでいた。素材の質感や表情を活かし、光や時間の変化を空間体験として豊かに転化していることが評価できる作品が多く単なる仕上げ材としてではなく、空間の骨格や体験を規定する要素としてタイルを積極的に活用している点も印象的であった。伝統と革新の調和、地域との対話、居住者の感覚に寄り添う細やかな計画力が共通して見られ、タイルの可能性を拡張する建築的挑戦となっていた。素材が建築のアイデンティティを形づくり、新たな価値を生み出す力を示す審査となったといえるのではないだろうか。
最終審査会では、大西麻貴さん、谷尻誠さん、相澤昭郎さんと顔を合わせて直接議論しながら有意義な審査をすることができました。最終審査会の中で特に印象に残った使用タイプとしては、「YMD」のような「土間」、「客間の住宅」のような「ワンポイントのアクセント」、「HAQU」「尾州病院付属歯科クリニック」のような「個性的なテクスチュア」、「n’estate Kyoto-Arashiyama」「Gigio」「cococuru bagel」のような一種類のタイルがその空間のイメージを決定づける大胆な「一点突破型」などがありました。また、タイルの目地が空調の吹き出し口になっている「DIVERS」のアイデアは、今後他のプロジェクトでも応用できそうです。住宅部門、非住宅部門ともに、上位7、8作品は非常にレベルが高いと感じました。こうした、「空間デザインの魅力」と「タイル利用の可能性」という両面からの発想がハイレベルで融合したプロジェクトや、さらには、どのような文脈や加工法でタイルを使うかといった「使い方」の工夫も、次回以降もたくさん見たいと思っています。
テーマ
タイルをアートに!!
募集期間
2025.1.20-5.31
審査員
Maki Onishi
大西 麻貴氏(建築家) WEBサイト
Makoto Tanijiri
谷尻 誠氏(建築家・起業家) WEBサイト


Kenichi Shiota
塩田 健一氏(月刊『商店建築』編集長) WEBサイト WEBメディア id+




東京生まれ。
レストラン、ホテル、ファッションストアなど最新の空間デザインを豊富な写真で国内外に向けて発信する、1956年創刊のストアデザインの専門誌「月刊商店建築」編集部に2006年より所属。2017年2月同誌編集長に就任し、商業施設を中心とした数々の編集企画を手掛ける。カフェ特集など毎月の店舗取材を担当する他、「コンパクト&コンフォートホテル設計論」「CREATIVE HOTEL & COMMUNICATION SPACE」など増刊号も制作。
Akio Aizawa
相澤 昭郎(名古屋モザイク工業 取締役経営企画室長)

名古屋モザイク工業取締役経営企画室長。
2021年執行役員営業本部長、2023年取締役営業本部長を経て、2025年取締役経営企画室長に就任。海外タイル事情等の幅広い知識を活かし普及活動に取り組む。

名古屋モザイク工業取締役経営企画室長。2021年執行役員営業本部長、2023年取締役営業本部長を経て、2025年取締役経営企画室長に就任。海外タイル事情等の幅広い知識を活かし普及活動に取り組む。
賞および賞金について

●入賞及び最終選考まで残ったファイナリストの作品については、結果発表時にWEBサイト上で公表します。 ●賞によっては該当作品なしとさせていただく場合があります。 ●受賞者には表彰式へのご参加をお願いします。(10月予定) ただし、状況に応じ変更が生じる場合がございます。●受賞者には、タイルで制作した盾を贈呈します。写真は2024年のもの(表面「マルミマキシマム」裏面「マッパトゥーラ」)。タイルの種類とデザインは年によって変わります。
応募条件
- 2023年6月1日~2025年5月31日の期間中に、日本国内外で名古屋モザイク工業の商品を使用した造形物や建築物(住宅、マンション、店舗、オフィス、医療施設、商業施設、公共施設など)であること。
※デザインアワード2024とInstagramフォトコンテストに応募済みの作品は審査対象外 - 応募・受賞後の作品発表について施主・関係機関の了承が得られていること。
WEBサイト・SNS等各種媒体で公開することを前提とさせていただきます。
応募資格
審査基準
●設計・デザインが優れており周辺環境との親和性が感じられる
●人の健康や環境保全に対する配慮が感じられる
応募スケジュールと応募方法
2025.1 |
募集期間 2025.1.20~5.31名古屋モザイク工業WEBサイトの応募フォームよりご応募ください。 お一人様何点でもご応募いただけます。ただし、ご応募1回につき1作品とします。 |
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提出内容①施工例写真の画像(最低1点~最高4点) |
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2025.5 |
募集締切 2025.5.31 23:59迄 |
2025.6 |
一次審査 |
2025.7 |
二次審査 |
2025.8 |
最終審査 |
2025.9 |
結果発表2025年9月中旬にWEBサイト上で公表します。 公表後、弊社ショールームにて受賞作品を展示します。 |
2025.10 |
表彰式受賞者の表彰式を執り行います。 |
前回の表彰
注意事項
- 応募フォーム以外の方法での受付は行いません。
- 本コンテストへの応募に伴い発生する費用は、全て応募者が負担するものとします。
- 本コンテストへの応募写真やコメントは、当・落選に関わらず、当社カタログ・雑誌・WEBサイト・SNS等の各媒体で施工事例として公開できるものとします。
- 本コンテストへの応募写真の肖像権や著作権については、応募者本人が権利を有するもの、または権利者から事前に使用承諾を得たものに限ります。
- 本コンテストへの応募写真やコメントに関して法律上の問題が生じた場合、当社は一切の責任を負わないものとします。
- 諸般の事情で、本コンテストのスケジュールや賞の内容等を変更する場合があります。
- 当社は、必要に応じて予告なく本規約を変更できるほか、本コンテストの適正な運用を確保するために必要な措置をとることができるものとします。
- 本コンテストの審査結果に関する苦情、異議申し立て等には一切応じかねますので、予めご了承ください。
- 応募者に対し、各媒体での公開のために、高解像度画像データの追加提出をお願いすることがあります。
過去の開催情報
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