住宅部門
山麓の洞門と双庭の間
一級建築士事務所GLA
山麓の洞門と双庭の間
大地から切り離されたスラブを上空に浮かべ、スプリットした二つの箱が置かれている。居住空間は「街のテラス」と「森のテラス」の二つの庭に挟まれた構成をしている。一方、スラブ下は大きな洞門のようなトンネルを設け、通りからは敷地の奥まで見通すことができる。スラブ上のリビングは山麓を臨む「森のテラス」と連なり、三段上がった反対のダイニングも「街のテラス」へと延びている。LとDKはワンルームでありながらも家具を介し、表裏一体として配されている。ダイニングテーブルを札幌の街並みに連なるかのように外へと貫通させるなど、眺望を含め外部との関係性を重視した山麓ならではの住宅となった。
「カイエン」KAI-2-120
A様邸
株式会社オノヤ
古い家を現代的に楽しむ
古き良きを楽しむご家族のリノベーションです。柱や長押などの和室のなごりは、塗装するだけに留め形を残しました。昔ながらの和を感じながら、現代的な洗練された印象も与えてくれるタイルを採用することで、古さと新しさを中和してくれています。馴染みのある日本の住宅の良さを味わいながら、現代的に昇華した若いご家族にピッタリな空間が演出されました。
「エリアボーダー彩」LB-801-M
福島県 E様邸
株式会社オノヤ
設計 365リノベ事業部 小林和
オトナ空間を彩るLDKの主役タイル
全体的に落ち着いたモノトーンの大人っぽい空間をご要望されていたお施主様。ただただシンプルに仕上げてしまってはもったいない、と考えていた時に出会ったのが「エスマルタード」でした。柄入りと無地の2種類を使って、唯一無二のモザイクタイルアートをLDKに完成させました。絵画のような目を引く壁は、LDKをより一層高級感のある空間にしてくれます。
「エスマルタード」APC-G1060・G1061-M
Y / wardrobe
knof
設計 knof 撮影 Haruki Kodama(上・下左の写真) Takuya Furusue(下中央・下右の写真)
ワードローブと暮らす
Yさんが持つ膨大な衣服を軸に生活を構想し、住戸面積の約半分を「ワードローブ」とした。ワードローブは玄関・洗面・水回りを兼ねており、帰宅/外出の際の生活動線としても機能的である。ワードローブを抜けた先は明るく開放的なLDK+ベッドスペース。ワードローブとは対比的に衣服を脱ぎ去って裸のまま過ごせるような空間を志向した。その中心にある、キッチンと一体の大きなテーブルは極小モザイクタイル張りとした。キッチン天板として機能的であるのはもちろん、この10mm角の愛らしいスケールの集積が、壁のペン下クロス・棚扉のハードボード・椅子の籐編みと呼応して、衣服の布地のような柔らかさをつくり出している。
「アートモザイク施釉10角」ATS10-E16
M様邸
株式会社オノヤ
家族の集まる場所
料理をするのも見るのも好きという、仲の良いご家族のマンションリノベーションです。対面でも横でもコミュニケーションが取れるよう、長くゆとりを持たせました。元々あったR天井や段差も、タイルで1本のラインを通すことでスッキリと魅せてくれます。一緒に料理をしたり、会話をしたり、子供を遊ばせたり…家族のやさしい時間が流れる場所になります。そこで温かさや、やわらかさを感じさせてくれる「トロンヌ」を採用させて頂きました。
「トロンヌ」SF-692-RF-63
HOUSE Y
平野公平建築設計事務所
設計 平野公平建築設計事務所 撮影 岡本公二
風景との調和
敷地は長閑な田園風景が広がる恵まれた環境に位置しており、形状は細長く奥行きがあるものの、南北に接道があり通り抜けができました。南北の両端に土間を設け、中央部は収納及び水回りのコアを設けています。田園風景が望める南側は室内土間、ガレージや作業場として外部化された土間とし、環境の良い周囲に対して開いた構えとしています。南北の土間は中央の多目的室からはテラスのような中間領域としても機能します。 2階は小屋裏のような三角の断面形状となっております。土間の吹抜けを介して外部環境とつながっております。三角形の断面形状は登り梁のスラストを抑える合理的な形状は、中央の束柱を省略し、最大限の気積を確保しています。
「ピュリティ」PUR-S-3
HOUSE28
杉岡 敬幸・朝比奈 沙江
生活に馴染み/彩るタイル
小割された間取りを、小さな寝室と大きなリビングで再構成した、築40年を迎える集合住宅の改修計画。家の中心にキッチンを据え、幅広の廊下を取り込みつつ、適度に壁面に囲われた空間とすることで、キッチンの独立性と家族のコミュニケーションを誘発する公共性を両立する設えとした。キッチンを囲う壁面は角を落としたR形状とし、白く素材感のあるタイルで全面仕上げることで、印象として周囲に調和しながら、家のどこからでもこの壁面が見える、大黒柱のような象徴性も担っている。柔らかなひと繋ぎの空間のなかに、光によるタイルの様々な表情や、距離によって感じるさりげない存在感が、日常を少しだけ晴れやかな気分にしてくれる。
「華窯ボーダー」KB-M-71
M邸
積水ハウス株式会社 岡山支店
設計・施工 積水ハウス株式会社 岡山支店
閉鎖と開放
敷地は北道路に面し、3方を建物に囲まれた周辺環境。南側を閉じ、唯一抜けのある西側へ視線が抜ける様に小さな中庭を計画した邸宅。スリット状に吹抜けを配し、上部の開口から間接的に光を取り込む計画とした。艶感のある白い大判タイルを採用し、吹抜けからの間接光を反射させながらLDK空間を明るく彩る。雑多な周辺環境から切り離された、開放的な住空間を実現した。
LDK床・廊下床・玄関壁/「ブックマッチ」CDS-X4810P
玄関床/「グランラウンジ」RAU-X2640
富田林の家
三谷 勝章
設計・撮影 三谷勝章(上・下右の写真) 撮影 鳥村鋼一(下左・下中央の写真)
タイルと共に緑と光を纏う
陽光、照り葉の煌めき、木々の陰影、屋根や開口による影と反射が、各所の床、壁に時々刻々と映し出され、季節に応じた移ろいのある情景を楽しめる家である。大窓から溢れる緑と光は、大地の岩盤のようなタイルに多彩な表情を映し出す。洞穴のように護られた落ち着きのある石調の浴室では、斑紋のタイルに呼応するように、葉の輝き、煌めきある光、木々の陰影が交わる。キッチンは帯状に配した斑紋のタイルが、木製のキッチンカウンターの列状の形に沿って織り込まれる。緑に包まれた住居において、大地を感じさせる斑紋のタイルは、屋内外の情景を繋ぎ、自然と調和する家となった。
「ノール」OR-X3420・X3520
ARTWALL
株式会社CURIOUS design workers
所在地 愛知県 完成年月 2022年2月
ディレクション・デザイン CURIOUS design workers 石本輝旭
外部と繋がるアートとしての壁
周りが畑に囲まれた農地に対して、リゾート地のような開放感や非日常を感じられる空間要望を頂いたため、庭を含めてLDKとテラスを外壁構造体で囲いながらプライバシーに配慮する計画とした。プライベートガーデンには水盤を設置し、水の音や揺らめきを楽しみながら、LDKからテラスまでを同材のタイル仕上げとして内外をボーダーレスに繋ぎ、一体的で開放感ある空間を構成した。外部を含めた空間の中にアーティスティックで印象的なポイントを造り視線誘導を図るために、TV設置部となる壁を表情豊かなタイルで構成し、両サイドに開口部を設置した。これによりシンプルな空間にアートのような強いアクセントをもたらす壁を実現させた。
壁/「ブックマッチ」 CDS-X4730
床/「スカンジナビアンストン」 CHY-X2020・X2220G
ARTBOX
株式会社CURIOUS design workers
所在地 愛知県名古屋市 完成年月 2022年10月
ディレクション・デザイン CURIOUS design workers 石本輝旭
アートと建築の融合
南側隣地の土砂災害防止のために敷地内にRC造防壁が設置された土地での新築計画。南隣地が高く、また殺風景なRC造防壁により採光、眺望共に見込みづらい中で、開放的な空間を実現させるためにアートに着目し、従来の飾るアートではなく建築と融合するアートを考え、屋外のRC造防壁に壁画を計画した。これにより視線を屋外へ誘導しながら室内外をボーダーレスに繋げるために、LDKと庭に表情のある床タイルを採用して空間に広がりをもたせた。トイレの壁画には、表情を加えるために背面をレンガ張りで構成した。壁画やプロダクト、建築によるアートを実現することで、アートを詰め込んだ箱というコンセプトを実現させた新築住宅である。
LDK床/「スノーアルプス」 DMA-X2110
トイレ床/「ロックソルト」 CMI-6MM1212-5420
トイレ壁/「古窯磚」 KO-ブラックS
キャンパスヴィレッジ千歳烏山 共用部内装計画
株式会社 to-ripple
設計 株式会社to-ripple 撮影 SS東京
現代の「間の宿」
東急不動産が開発する学生レジデンスの共用部の内装デザイン計画。1階に180人の学生の食堂、勉強スペース、キッチンなどの機能が求められた。千歳烏山にはその昔、甲州街道の「間の宿(あいのしゅく)」があったことに着想を得、各機能を大空間に散在させ小さな溜まり(宿)を作ることにした。セミオープンな宿(木目のテクスチュア)とクローズドな宿(種々の白いタイル)を用意することで、学生相互の距離感を保ち、会話のきっかけとなる視線の交差を狙った。タイルは艶・形状・張り方などの違いによる繊細な表情の変化を目と手で楽しむことを意図している。学生達が感性を養う一助となれば嬉しい。
壁/「クロジョーロ」MRZ-F7000
壁/「ルッチカンテ」MER-O2500
壁/「シェヴロンウォール」EKP-F6110-R・L
床/「グランラウンジ」RAU-X2750M
VALE/ベイル
小川貴之建築デザイン
地と空を感じる
住宅街に建つ地下1階・地上3階の事務所兼用住宅の計画。この住処の骨格ともいえる中央に穿たれた4層10mの吹抜け(ベイル)は空間にゆるぎない垂直性を与え、ベイルを渡るように架けられた各階の小さい橋(ブリッジ)は対比的に水平性を生み出している。とりわけ地下の石庭に横たわるタイルのブリッジは、水平性を強調するとともにこの住宅の内部空間に確かな地面を知覚させる。そして地に足をつけることで、光が柔らかく注ぐベイルの先にある空をいつも感じることができる場所となっている。
「ストリーク」STR-X50F
非住宅部門
歯科・健脳クリニック日本橋
株式会社オンワードクリエイティブセンター 小林 一
NATURAL & JAPANESE COMFORT
三越本店新館5階にオープンした認知機能と歯科医療を融合させた新しいコンセプトの医科・歯科連携の脳機能・口腔疾患医療クリニックです。シンプルさの中に上質な懐かしさが漂う素材やクラフトが似合うジャパニーズモダンスタイルを目指しました。医院の顔であるファサードはブラックを基調としてランダムボーダータイルの素材感を生かし重厚感ある門構え的なイメージ。レセプションスペースはラウンドした壁面にクラフト感あるタイルを使用し素朴で落ち着いた空間を演出。ブックマッチ模様が上品で美しい床材が引き立ちます。約15mある院内通路は回廊をイメージ。 壁面の格子意匠が間接照明による陰影で空間のアクセントになっています。
レセプション壁/「エテジア75」 ETE-75-553
レセプション床/「ブックマッチ」 CDS-X4740
通路床/「デンバーストン」 PST-X3640
こいのさかクリニック
藤吉建築設計事務所
設計・監理 藤吉建築設計事務所
旗竿地の奥に建つ緑豊かなクリニック
大通りに面しマンションやビルに挟まれた場所に計画されたクリニックです。殺風景な通りに緑のある場所をつくることで通りの景観を豊かにすることを目指しました。敷地は旗竿地で間口が狭く道路から建物が見えにくいため、植栽が描かれたタイルをゲートのアクセントに使用し人目を引くデザインに。ゲートの奥に木々を植え建物まで引き込まれるようなアプローチを計画しました。クリニックの内と外に一体感が出るよう建物内のエントランスや受付カウンターにもゲートと同柄のタイルを採用。色鮮やかなタイルと木々が調和し、来院される患者さんの気持ちが落ち着く優しい空間が完成しました。
ゲート/「エスマルタード」APC-Z2030・Z2031-M
エントランス/「エスマルタード」APC-G1030・G1031-M
アプローチ床/「ラバーニャ」CCC-U7770G
三根眼科医院
有限会社グローバルアーキテクツチーム・ガット
設計 有限会社グローバルアーキテクツチーム・ガット 撮影 YASHIRO PHOTO OFFICE
土着性と象徴性
眼科医院開設から100年余り、7代と続く有床眼科医院の建替えのプロジェクトです。周囲には田畑が広がり、空の広さが印象的な敷地において、眼科医院としての歴史を重んじつつも、世代の交代を感じさせるような、新たな象徴性を獲得するために、大判の「ノール」を2階外壁の全面に採用しました。道路に沿った長く大きな壁面は、テラゾー調の大判タイルによって落ち着いた色彩と表情で彩られています。大判タイルはスリットを介して内部待合室にも現れ、医院を象徴する空間をつくると共に、診療所が持つ特有の緊張感を少しでも和らげることが出来たように思います。
「ノール」OR-6MM2712-3440
秀峰閣湖月
合同会社 quod 一級建築士事務所(旧瀬川建築設計事務所)
設計・監理 合同会社 quod 一級建築士事務所(旧瀬川建築設計事務所) 施工 株式会社ちの工務店
富士山と湖を望む温泉足湯テラス
富士箱根伊豆国立公園内の旅館、秀峰閣湖月に温泉足湯テラスを計画した。各地の温泉旅館ではバブル期以降、団体から個人へと客層が変化する中で、プライバシー重視の施設づくりが行われてきた。コロナ禍を経た今、新たに他の旅行者やこの地で暮らす人々と、富士山の裾野に陽が沈む感動的な時を共有し、旅先での新たな出会いが生まれるようなオープンな場所をつくりたいと考えた。床と水盤立ち上がりには表情豊かな石目調タイルを採用した。水盤内部に使用した色斑のあるタイルは、水面に映る空や富士山と美しいグラデーションを生み出す。日没後は水中のタイル目地に仕込まれた光ファイバーが蛍のような灯で非日常的な時間を演出する。
水盤立ち上がり・テラス床/「デンバーストン」PST-U3750G
ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸
株式会社丹青社
インテリア設計 株式会社丹青社(クリエイティブディレクター 石井康祐 デザイナー 本間桂 平間玲) 撮影 ナカサ&パートナーズ
Craft
日本初進出のホテル「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」。ブランドコンセプトの “light, bright and airy” をベースに、日本・京都の和のエッセンスと伝統工芸や職人の手仕事をイメージした「Craft」がデザインコンセプト。明るく、親しみやすく、心地の良い空間を意識。木目と左官壁の柔らかな質感を基調にした和を感じる空間に、京都のインスピレーションカラーのグリーンがアクセント。ロビーの床全面には左官壁と調和する質感のあるグレー系タイルと木目タイルをコーナーごとに異なる色、パターンで張り分け。ブッフェやショップの壁面にも「Craft」を感じるグリーン系の質感のあるタイルをセレクト。
ロビー床/「ノール」OR-X3410・X3420・U3410・U3420
ショップ・レセプション・ブッフェ床/「特注品」NMNA-100MST
トイレ壁/「アイグス」IGU-003
茶心の宿 和楽園 客室_弓張月
株式会社井上輝美建築事務所+都市開発研究所
施主 茶心の宿 和楽園 設計・現場監理 株式会社井上輝美建築事務所+都市開発研究所
施工 五光建設株式会社 撮影 杉本圭
和・洋、伝統・斬新、半分半分
「弓張月」とは半月に近い月齢の事で、弓を引いたような形に見えることに由来する呼び名です。和の旅館である客室を洋の使い方に改修、伝統的な和式要素を斬新な素材で構成、弓張月の様に対比する要素を半々に変換・混在させ、宿泊客に非日常な宿泊体験をしてもらえるような空間を計画しました。その中で、メインルーム床面に光を鈍く反射し燻したようなテクスチュアが特徴の「クラントル」を使用することで、日常生活では味わえない触感や光の反射の仕方と異なる空間を創り出し、非日常感を演出しました。
床/「クラントル」KRA-600
洗面室壁/「オルモナ」OLM-4795-Y530
くれたけインプレミアム多治見駅前
株式会社あい設計
設計 株式会社あい設計
水と土の文化を育む多治見の旅を彩る空間
駅前の顔となる多治見駅南地区再開発事業のホテル計画である。多治見の活性化の役割を担うため、ロビーはやきもの産業により発展した多治見の特色を表す。多治見の土を漆喰壁で表現し、宿泊客をもてなす空間とした。フロント壁面には、呉竹荘の象徴の 「竹」を菱形のタイルで表現した。また、コーポレートカラーである深緑色を自然な色むらの強いタイルでフロントカウンターにあしらい、料亭を起源とする呉竹荘の和の印象を演出。客室に至る床には、歴史的水利遺構「虎渓用水」として伝わる、農業用水で潤った多治見の記憶を鮮やかな青のモザイクタイルで表現した。多治見の風土とやきもの文化を取り込み、旅の高揚感を感じられる空間を目指した。
フロントバック/「ディフミーナ」ZYX-Z6100
ロビー床/「グラバード」GRA-508
ラウンジ床/「アンゴランストン」ZRO-AB8010
ラウンジ壁/「ベッラアガタ」TAG-L8820-9M
客室サイン/「コスミオン」COS-1506
「IRUAERU」和田萬
有限会社美芳園一級建築士事務所
事業主 株式会社和田萬 プロデューサー 株式会社Engine 東優
設計 有限会社美芳園一級建築士事務所 甲斐淳一 施工 コムウト 撮影 竹村麻紀子
象徴としての新たなキッチン /「金継ぎ」の外装
老舗胡麻屋の本社及び倉庫建物1階をシェアキッチンに改修、外装を修景した計画。機能の核となるキッチンを象徴的に塊として表現。艶、粗く光や物を反射する現象を重視。中央に塊として存在するキッチンはシェフと周囲の客エリア双方から見通せる様に、金属質な素材で鋭く削り取りエッジを強調。水平方向への視線の抜け、キッチンが視線の焦点としてでなく交点となる事を意図した。外装は、約50年前施工の小口平タイルの欠け、劣化箇所、別素材が後から貼られた箇所、それらを「金継ぎ」の様に馴染ませつつも履歴を顕在化させるべく、同形状の小口平で異種の光沢タイルで補修。建物の歴史に敬意を表し、内外装トータルで調整を図った。
「クロジョーロ」MRZ-F7030
株式会社マルノ 本社事務所
株式会社NoMaDoS
意匠設計 株式会社NoMaDoS 千葉光 乙坂譜美 設備設計 高橋良輔 構造設計 ベタニア建築事務所 佐々木茂樹
照明デザイン TILe株式会社 岩壁泰良 施工 株式会社マルノ 撮影 イトウタカムネ写真事務所
歴史を層状に表現したショールーム型オフィス
タイル工事を中心とした建設会社社屋の改修PJ。長い歴史を積み重ねた社屋を尊重し、「積み重ねる」ような『層』をコンセプトとした。外装は服を羽織るように2階部にポリカを付加したダブルスキンにより環境性能を向上し、対比的なタイルの重厚感を1階に採用することで浮遊感と厳格さを同時に実現している。エントランスのノの字カウンターでタイルの潮流・歴史を表現した層を辿りながら、顧客と対話出来るツールとしての空間を事務所の顔とした。また、タイルの様々な使い方を動線に積層展開することで、事務所自体をシームレスなショールームに変容させる。家具への利用や色目地との組み合わせなど多様なタイルの魅力を発見出来る空間とした。
外壁/「フォルスカ」FAR-006
カウンター/「アートブリック」312-A
壁/「チェルキオ」CEC-10
ベンチ/「チェルキオ」CEC-67
洗面室壁/「ピュリティ」PUR-T-2・6
やまなみの湯(大分県)
株式会社アポロ計画 リノベエステイト事業部
設計 株式会社アポロ計画 リノベエステイト事業部
地獄めぐり
「地獄めぐり」がコンセプト。大分県別府鉄輪温泉で長く地元に愛されるスーパー銭湯「やまなみの湯」のサウナのリノベーション。タイルによる地獄絵図のモザイクアートを設置したのは「焱熱地獄サウナ」。サウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させるロウリュの熱波を、視覚的にも増幅させる効果を狙っている。
「アートモザイク施釉10角」特注デザイン
過去の開催情報
第8回 | |
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