タイルの名古屋モザイク工業株式会社
HOME | Design award | 第2回 DA2017受賞作品(非住宅)
 

WINNER 2017

非住宅部門

金 賞
 

アジアンビストロDai 東京ガーデンテラス店
株式会社 PUZZLE

[テーマ:エスニックのエッセンスを詰め込んだカラーリング(店舗)]
 
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撮影:Daisuke Shima / ad hoc Inc.
商業ビルでのカジュアルゾーンの一角に構えるレストラン。40坪という決して大きくない店舗だが利用の仕方に合わせダイナミックでスタイリッシュに3シーン分けをした。シンプルなゾーニングを目線を変えたレベル差でグループ分けし、全体を繋ぐお店のアイデンティティとして大きな天井造作を設けた。アジアンのモチーフとしてパイソン柄を店の象徴として使用し、それをネガティブになりすぎないカラーリングで整えた。ライティングの反射で艶感を演出する為に厚みに傾斜のあるタイルを使用し、特殊な塗装を施した。全体を繋ぐアイコンとして、またお店のアイキャッチとして印象強く残るデザインとした事でカジュアルさの中にラグジュアリーの要素を盛り込み立地に合った設えとした。(写真:株式会社PUZZLE 渡辺 明子 様)
「エザーゴ」天井

とても面白い使い方であり、照明との組み合わせがすばらしいです。

彦根アンドレア氏

カジュアルなアジアン料理ときびきび動く元気な店員が印象的なこの店にふさわしく、カラフルで華やかなタイルが、空間全体に活気を与えている。天井のタイルだけでなく、店の内外全体にわたって、小さな素材をたくさん貼り合わせるという方法を繰り返すことで、賑やかさを生み出している(入り口まわりの腰壁やレンガタイルなど)。バーカウンター、テーブル席、ロングテーブル席という多様な席バリエーションを持つ店内に、天井の造作と赤系の壁面が、一体感を与えている。

『商店建築』編集長 塩田氏
銀 賞

FIFTH SEASON
株式会社 コクーンデザイン

[テーマ:FIFTH SEASON(店舗)]
 
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設計:株式会社コクーンデザイン 施工:株式会社 綜合デザイン 撮影:ad hoc Inc.
四季が移り行く中、君と過ごす時間が五番目の季節、とコンセプトをたて、 随所に四季+一季を感じさせるデザインにした。 バーカウンターにはダイスの5をイメージし、 春→黄緑、夏→深緑、秋→紅葉、冬→枯葉、と緑の移り行くカラーを散りばめています。 そこに男女の愛がプラスし五季となります。(写真:株式会社コクーンデザイン 松村 憲佑 様)
「ロザリア」BAR
タイルと店のデザインがとてもマッチしています。特に、タイルとスチールの組み合わせが美しく目を引きます。 
彦根アンドレア氏


決して工事予算は潤沢ではなかったと思うが、コストをかける場所を限定して、その部分で賑わいやインパクトを生み出していることを評価したい。その象徴がバーコーナーのモザイクタイルだ。バーカウンターの腰壁から床までモザイクタイルを連続させ、そこにタイルで大柄なグラフィックを描くことによって、織物やカーペットをデジタル化したようなリッチな表情を与えている。タイルのグラフィカルな使用方法として多くのデザイナーの参考になるのではないか。
『商店建築』編集長 塩田氏
銅 賞

岡山ビル
株式会社 山本嘉寛建築設計事務所

[テーマ:歴史のある素材。歴史となる建築。(オフィスビル)]
 
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撮影:笹の倉舎/笹倉 洋平

大阪市内。築45年の一見何処にでもある小さな貸オフィスビル。コンクリート素地、鉄製手摺、焼きムラのある小口平タイルなど、長い歳月を経て醸成された素材に価値を見出しつつ、現代的な意匠・設備・構造へと全体を更新することで何処にもない建築へと再生した。約100年前の上海の建造物から再生したという古レンガは、通常の3倍の目地材を使用して彫りの深い表情とし、通りからエントランスへ来訪者を導く巨大な壁面となって、建物に負けない存在感を発揮している。 建築も素材も、いったん止まっていた時間が再び時を刻み始める。新たな時間の積み重ねによって、このデザインがやがて歴史の1頁となることを期待している。 (写真:山本嘉寛建築設計事務所 山本 嘉寛 様)

「古窯磚」内壁

新しい時間の始まりを感じさせると同時に、過去の時間も共有し、大切に思い出しながら過ごせる空間です。 

彦根アンドレア氏

不均質な色味の古レンガを壁一面に丁寧に貼ることで、「古さ」「汚さ」というネガティブな雰囲気を、「味わい」「懐かしさ」というポジティブな雰囲気に転換しているように見える。そこに魅力を感じた。古いビルでは、剥き出しにされたモルタルの壁や床が魅力的である一方で、それは時として、ぶっきらぼうで、非人間的な冷たい印象を与える。しかし、それぞれに色の異なる小さな単位(レンガ)を大量に集積させることによって、そこにヒューマンなスケールや、飽きのこない複雑な表情が生まれ、人間味が立ち現れてくる。そう感じさせてくれる使用例であるように感じた。

『商店建築』編集長 塩田氏
入 賞

びわ湖大津プリンスホテル レイクビューダイニングBiona(ビオナ)
株式会社 丹青社

 
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設計・施工:株式会社 丹青社 撮影:ナカサ&パートナーズ

新しい「Biona」は地上133m、滋賀県で最も高い場所にある最高の景色が楽しめるテラスレストランとしてリニューアル致しました。 琵琶湖の豊かな自然をテーマとした3つのテラスに見立てたデザインや演出の異なる客席エリアで構成されていることが特徴です。明るく楽しい「びわ湖の特等席」です。タイルはそのテーマを表現するためのキーマテリアルです。  Forest Terraceでは森のグリーンのイメージをグラデーションパターンにより立体的に躍動感を表現しました。 Lakeside Terraceでは水が流れ落ちるイメージを表現し、びわ湖のきれいな水を光沢感のあるタイルにより表現しました。

「シエルグラス」

タイルの雰囲気がとても上品で温かい。斬新なデザインは、新しいタイルの在り方と使い方を感じさせます。

彦根アンドレア氏

 


タイルという建材の使い方を、対比的なバリエーションによって示している。全国の設計者の参考になりそうだ。例えば、「Lakeside Terrace」はブルー系、「Forest Terrace」はグリーン系。「Lakeside」側では、幾何学模様でタイルを使い、「Forest」側では、非幾何学的な霧のようなランダムな使い方をしている。それによって、全社はやや洋風、後者はやや和風に見える。ホテルのレストランであることを考えると、多様な客層が訪れるので、空間デザインもこうして複数の選択肢を用意しておく必要がある。そうした業態上のニーズに、タイルを使った空間デザインでうまく応えているように感じた。また、タイルの衛生的なイメージもレストランによく合っている。

『商店建築』編集長 塩田氏
入 賞

ADELIAE NAIL
YY_WORKS

[テーマ:モノトーンな大人のネイルサロン(店舗)]
 
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マンションの2階の落ち着いた環境にあるネイルサロン。シックな大人の空間で、ゆったりとネイルサロンを楽しんでもらいたいと計画された。 その中で、他のネイルサロンと差別化を図るため、フットネイルに力を入れている。 フットネイルだけでなく、フットのジェットバスを取り入れる事で、より差別化を図り、更に差別化するため、インパクトはあるが上品なシックさがある“デコダンタン”を採用。モノトーンな空間に非常にマッチしており、より贅沢感を与える事が出来た。

「デコダンタン」フットネイルスペース
「エックスマーブル」パウダースペース

シックな大人の女性向けのネイルサロンにマッチしたエレガントなデザイン。サロンを訪れる大人の女性が一段と綺麗になりたいと気持ちを上げるデザインに仕上がっていると思います。

彦根アンドレア氏

ゆったりした空間の中に、あまり要素を詰め込みすぎずに、落ち着きと上質感を生み出している。「デコダンタン」を始めとする、黒と白のモノトーンの空間も「大人のためのネイルサロン」にふさわしい上質感を生み出しているように見える。特に、足の施術をしてもらう場合、客は床面を見ることが多いはずなので、その視線の先の床にデコダンタンを大胆に使っている点が巧みだと感じた。また、フットケアのスペースのみ、床面にインパクトをもたせることで、そこがステージのように見えて、特別感を演出できている。

『商店建築』編集長 塩田氏
特別賞

アトレ恵比寿西館
ROWEDGE

[テーマ:LA PATIO + URBANエスニック(店舗)]
 
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撮影:宮本啓介

各フロアーにふんだんにタイルを使いました。 ヨーロッパの通りやリゾートの様な爽やかさを目指しました。 そして統一感の中に、揺らぎ感や不揃い感をタイルで演出をしました。 中庭イメージの石調タイルのアクセントにはマンホールをイメージしたモザイクサークルもデザインしました。 また7階8階で使用した名古屋モザイクのバティックはイタリアン、台湾などのミズル感を出す事が出来ました。

「天然石特注モザイクタイル」
「バティック」
「バイオアーチストン」
「ブロードウェイ」

様々な空間を‘道’で繋ぐ中で、各所にタイルによる遊びがあり、それぞれに適した使い方をしていると思いました。

彦根アンドレア氏

大小さまざまなタイルを空間全体に大量に用いることで、ヨーロッパの街路のような雰囲気を生み出している。特に、かなり異なる色味のタイルを合わせて使うことで、神経質さのない、カジュアルな雰囲気が生み出されており、そのカジュアルさは、現在の時代のニーズに合致している。こうしたタイルが生み出す都会的でややカジュアルな雰囲気は、この施設の主なターゲットである、恵比寿駅を利用する女性たちのファッションにも合致しそうだと感じる。また、それに加え、タイルの貼り分けに、意匠性と同時に機能性を持たせている点も評価したい(タイルを貼り分けて、動線と休憩スペースをさりげなく分けるなど)。

『商店建築』編集長 塩田氏

過去の開催情報

第8回

Design Award 2023

第7回

Design Award 2022

第6回

Design Award 2021

第5回

Design Award 2020

第4回

Design Award 2019

第3回

Design Award 2018

第2回

Design Award 2017

第1回

Design Award 2015