DA2017住宅部門|銅賞

呉中通りの家

設計監理:一級建築士事務所 9月の風/飯田 修平・千代 昌美
施工:大之木建設
撮影:ボンドナカオ
 


呉の街並みに溶け込むシンプルなデザイン

敷地は、幅の広い道路に面してはいるが北向きである。裏側は、現在駐車場で今は十分な採光が得られている。しかし、いつ如何なる建物で南面を覆われるとも限らない。計画は、住宅の設計において限りなく初歩的な発想から始まった。道路側に大きなスカイライトを置き、光を曲面壁へ反射させ、内部空間に十分な明かりを到達させている。南側にはインナーバルコニーを配し穏やかな庭としての役割を持たせた。 施主は、伝統を慮り檜と畳を内装に、外装は呉の街並みに古くから伝わるレンガ張りを希望された。建物の前と後ろにある吹抜け・インナーバルコニーは、大通りの喧騒と商店街が突き当たる商業地域として、人の住処に対するバッファゾーンという役割を兼ね備えている。

使用品番

バイオアーチストン
PA-O8502