DA2021住宅部門|ファイナリスト

8.5ハウス

設計:DOG 一級建築士事務所
撮影:高栄智史

8.5番目のまちに開く、アトリエ付き狭小住宅

広重が歩き描いた東海道沿いに建つ、画家と妻、幼児と夫の母が3世代で暮らす狭小アトリエ付き住宅の計画です。敷地対角線に最大長確保した展示壁は、施主自身の作品を際立たせるため抽象度の高い白色左官仕上げとし、建物妻面の内壁にセメント系タイルを使うことで、アトリエ(玄関)とLDK に趣きのある質感を与えています。そして大磯(8番目の宿場)と小田原(9番目の宿場)の間に位置する二宮町にアトリエを開き、タイルをはじめとする素材の質感と、作品がまちに溢れ出すことで、東海道五十三次の隙間(8.5番目)を紡ぐ住宅となります。現在はこの住宅を起点として、二宮町近辺を「エリア8.5」としてまちおこしが行われています。

使用品番


メロウブリック MEB-00