DA2021非住宅部門|銅賞

全国信用組合会館

設計:石本建築事務所 福地拓磨+舩越克己
撮影:川澄・小林研二写真事務所


繊細な立体格子による裏表のない建築

全国信用組合会館は東京駅にほど近い主要幹線道路から一筋内側に入った場所にある。計画地は4周道路に囲まれた単独街区であるが周辺の高層建物群は計画地側に裏を向けて建っているため、どの通りにも正対し周辺の裏通りを表に変えてしまうような裏表のない建築となることを目指した。クライアントのアイデンティティを表現する繊細で美しい立体格子の外観デザインは、ディテールを追求した大型セラミックタイル打込みGRCパネルによって実現されており、この外装を全面的に採用するのは本件が日本で初めてであった。夜になると各柱前に設置された外構照明により光の立体格子が現れ、周辺の街並みに明かりを灯す存在となる。

使用品番


Made2.0 Concrete Series 2500×620角 受注輸入品(イタリア製)